私たちは、バリューチェーン上のすべての人間の人権を尊重します。TSIホールディングスの商品づくりにかかわるすべての人が公正な環境で働き、より良い商品を客様にお届けできるように、従業員への教育をはじめ、サプライチェーンが公正で健全であるための仕組みを構築します。
社内で起きうるハラスメントはもちろん、製品を製造するすべてのサプライチェーン、私たち製品・サービスを通じて発生する人権侵害は、就業する従業員をはじめ、お客様、株主などあらゆるステークホルダーに負の影響を招くと考えています。差別、搾取等の人権侵害は、消費者の不信感を招くとともに、不買が起きるリスクがあります。
インバウンドの増加、越境EC、海外事業等グローバルに広がる弊社の事業はもちろん、当社店舗従業員をはじめとする多様な従業員の人権を尊重した企業姿勢は、様々な立場にいる従業員の前向きな就業に結びつくと考えています。すべての役員・従業員が、公正な労働に従事することで、1人ひとりの前向きな就業姿勢を生み出し、効率の良い働き方や新しいイノベーションを生み出すための事業成長のコアになると考えています。
TSIグループの労働組合としてTSIグループユニオンを設置しています。 TSIグループ14社中10社の全対象従業員が加入し、TSIグループ全体の加入率は91.0%です。
TSIグループユニオンでは定期的な会社側との対話を通じ、従業員の待遇改善を図るとともに、安全衛生分野においても安全衛生委員会への参加や意見交換により、従業員の職場環境の改善に取組んでいます。
また従業員の福利厚生制度や共済会制度も運用し、ユニオン独自の慶弔見舞金制度やクラブ活動、遠足等のイベントを通じたTSIグループ内コミュニケーションの促進も積極的に実施しています。
世界的に人権問題やコンプライアンスへの取り組みが重要視されている中で、公正な労働の実現に向けて、人権デューデリジェンスを実行しています。定期的な研修を通じて「TSIホールディングスグループ行動規範」の浸透を徹底し、役職員1人ひとりが、公正かつ公平な考えと行動をもって就業するとともに、「TSIホールディングスグループ取引先行動規範」も改訂し、お取引先様への周知をしています。 あわせて書面監査を実施することで、サプライチェーン全体における労働環境のモニタリングを行うことで、違法な労働行為が発生しないようにしています。当社HPにおいて、グリーバンスメカニズムを導入し、当社サプライチェーンに関わるステークホルダーが懸念表明、苦情申し立て、救済を求める等を可能にする仕組みを構築しています。当社グループの事業に関連した取引先行動規範の違反に関する通報や受けるべく、社外の弁護士事務所を含む「お取引先様相談窓口」を開設しております。共に価値を創出するパートナー、工場の人権を守り、誠実なビジネスモデルを構築していきます。
私たちは、グローバルに広がる私たちのバリューチェーンを俯瞰し、企業としての人権尊重の責任を果たすために、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」を尊重し、人権に対する負の影響を特定・防止・軽減・是正していきます。デユーデリジェンスの実効性を高めるために、役員から各執行部門長がそれぞれ責任を持ち、人権尊重への対応を推進するガバナンスを強化しています。
サプライチェーンから強制労働等を排除する仕組みが求められています。2018年より主要仕入先様の約200社からCSRの取り組み確認書を頂いていましたが、新たに「TSI取引先行動規範」を策定しました。対象もすべての仕入先様に拡げ、2022年1月から署名を頂いています。まずは取引先様にもご理解頂きながら、TSIグループ全体での取り組みとして運用できるように尽力していきます。