地球環境

ファッションを通じた地球環境の実現を、「カーボンニュートラルへのチャレンジ」と「ファッションロスゼロの実現」という2つの方向性から目指します。

アパレル業界は地球環境に様々な面で負荷をかけています。すなわち、地球環境関連マテリアリティにおけるファッション産業の責任は非常に大きく、ファッションを事業の核とするTSIグループにとっても、地球環境に関連するマテリアリティにおける社会的責任は非常に大きいと理解しています。

この認識のもとTSIグループは私たちのバリューチェーンにおける環境への負荷を可視化した上で、その環境負荷を低減するためにサステナブルな事業モデルの構築に挑みます。これらの活動により、ファッションを通じたサステナブルな地球環境の実現を目指します。

  • カーボンニュートラルへの
    チャレンジ
    2050年に向けたカーボンニュートラルの実現に向けて、バリューチェーン全体で発生するCO2排出量を削減します。そのために、製造プロセスにおける環境負荷の可視化も実行していきます。
  • ファッションロスゼロの
    実現
    従来の事業モデルにとらわれず、テクノロジーを活用したビジネスモデルのアップデートを行います。また、同時に、廃棄となり得るモノを再活用する循環型事業モデルを構築します。

地球環境方針

地球環境方針について
当社グループは、地球環境への負荷を可視化した上で、「カーボンニュートラルへのチャレンジ」と「ファッションロスゼロの実現」を目指しサステナブルな事業モデルの構築に挑みます。
  • 1.環境に対する基本姿勢
    社会の一員として行動指針に沿い、地球環境の保全に十分配慮します。
  • 2.環境関連法規の遵守
    事業活動を行う国または地域における環境関連法規を遵守します。
  • 3.気候変動への対応
    気候変動の緩和および気候変動の影響への適応に十分配慮します。
  • 4.環境保全型事業の推進
    環境負荷を最小化し、自然資本をプラスに増やす事業モデルを構築します。
  • 5.資源・エネルギーの有効活用
    資源・エネルギーの有限性を認識し、その有効利用に努めます。
  • 6.循環型社会の構築
    廃棄物を極力出さない循環型事業モデルを構築します。
  • 7.自然環境への配慮
    環境保全を推進し、生物多様性の維持・保全に配慮します。
  • 8.目標設定と情報開示
    マテリアリティの解決に向け、目標を設定すると共に、その取り組みの進捗状況について適宜開示します。 

サプライチェーンの地球環境の取り組み

テキストが入ります。
人々の心を輝かせる価値創造のために、従業員、ビジネスパートナー、そしてお客さまそれぞれに向けアプローチしています。

気候変動への取り組み

アパレル業界のCO2排出量は全産業の内、4-10%を占めると⾔われており、その削減が最重要課題です。
そこで、私たちは2050年にカーボンニュートラルを実現することをマテリアリティとして2022年4⽉に掲げました。同年10月にはTCFDの提⾔に賛同し、CO2排出量の削減⽬標を開⽰し、併せてSBT認定取得を⽬指し、コミットメントレターを提出しています。

TCFD提言に基づく情報開示

ガバナンス

気候変動関連のガバナンス体制

気候変動対策と経営⽅針・中期経営計画が連動したサステナビリティ戦略のガバナンスを強化するために「サステナビリティ委員会」を設置しました 。方針や温室効果ガス排出管理・削減目標の設定、人権、サプライチェーンマネジメント等の、サステナブルな未来に向けたビジネスの構築をしていきます。取締役会による監督のもと代表取締役社長の諮問機関として、サステナビリティ委員会を設置し、会社全体のサステナビリティの取組みを推進します。

サステナビリティ委員会体制図 取締役会 代表取締役会 サステナビリティ委員会(委員長:代表取締役社長) SDGs推進室 各部門
リスクマネジメント

リスクのシナリオ分析

持続的な事業の成⻑にインパクトを与える重要なリスクについて専⾨家とともにサステナビリティ委員会で分析・策定しました。パリ協定の⽬標である4度および1.5度の既存シナリオとしてIPCCやIEAが公表しているシナリオを参照しました。

今後は気候変動やそれに伴う市場の変化と経営戦略・中期計画とあわせ、柔軟に⾒直しをしていきます。

分析に用いた気温上の科学的シナリオ
戦略

リスクの特定

リスクの特定
機会

事業改⾰とイノベーション領域

リスクを踏まえ、機会創出につなげるために3つのイノベーション領域を策定しました。バリューチェーン全体の改⾰に向け て、原材料 を「マテリアルイノベーショ ン」、モノづくり・流通を⾒直 し、資源循環させる仕組みを「SCMプラットフォームイノベーション」 としました。さらに「エンゲージメントイノベーション 」では、お客様との新しい関係性を築きます。これらの領域を進化し、機会・価値を創出していきます。

3つのイノベーション領域 1.エンゲージメントイノベーション(お客様との関わり〜販売方法)2.マテリアルイノベーション(原材料) 3.SCMプラットフォームイノベーション(モノづくり〜流通〜資源循環)
イノベーション領域 マテリアルイノベーション(原材料) 低環境負荷・素材への切替、新素材開発 SCMプラットフォームイノベーション(モノづくり〜流通〜資源循環) 製造工程における再生可能エネルギー導入 生産量の適正化(製造過程改革) 新しいプラットフォームの構築 高効率かつ低環境負荷な流通システムの構築 サーキュラーエコノミーの構築 エンゲージメントイノベーション(お客様との関わり〜販売方法)環境負荷の低い製品販売
指標と目標

バリューチェーン全体のCO2排出量可視化と削減⽬標

事業全体の環境負荷を低減すべく2050年にカーボンニュートラルに向けてバリューチェーン全体のCO2排出量の可視化をしました。 CO2排出量削減の中期⽬標としてScope 1・2の総CO2排出量を2030年までに2020年2⽉期⽐で48%削減し、Scope3は35%削減することを⽬標としました。

CO2排出量の実績と削減目標 CO2排出量実績2020年2月期 30.5万t 0.9万t 29.5万t 2030年2月期CO2排出量削減目標 35% 48% 35% SBTにおけるCO2排出量削減目標設定水準 ー 1.5℃目標毎年4.2%削減 WB2℃目標毎年2.5%削減