廃棄物

ファッションロスゼロの実現

従来の事業モデルにとらわれず、テクノロジーを活用したビジネスモデルのアップデートを行います。また、同時に、廃棄となり得るモノを再活用する循環型事業モデルを構築します。

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1)対象は国内アパレル事業。生地メーカー保有の廃棄物量については、数量[m]データにもとづき、外部倉庫廃棄量の単位当たり重量[t/m]を掛けて算出した推計値。自社工場について、2020年に一時的に発生した、医療用ガウン(アイソレーションガウン)のフル生産に伴うラミネート加工された不織布の裁断クズ廃棄量約120[t]は、一時的要因であることに鑑み除外

生産量の適正化

総消化率の改善に向けて取り組みます。
自社の強みであるECインフラ・データ基盤等のデジタルツールやAI・3D CAD等新たなテクノロジーも活用しつつ、モノづくりの製造プロセスそのものを見直し、そこに地殻変動を起こしていくことで、必要なタイミング・サイクルで、必要な量を、適正な価格で、それを必要とするお客さまに届ける製造プロセスを構築します。

廃棄になり得るモノの再活用

リユース率・リサイクル率・アップサイクル/再生販売率の向上に向けた取り組みを継続強化していきます。

CASE

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繊維資源の循環

衣料回収によるダブルサーキュラーシステム

私たちは、製造者の責任として、製品生産に伴う残反や、お客様へ販売した商品は、その役目を終えたあとも"資源"としてとらえており、衣料回収・再資源化することに努めています。

(社)繊維育英会と協力し、"Withal"というダブルサーキュラーの衣料資源を循環させる仕組みを作っています。回収衣料を仕分け、粉砕し、成形したものは、繊維リサイクルボードとなり、店頭や本社什器にて活用し、紡糸・製糸されたものは再生繊維となり、新たな製品に生まれ変わります。

衣料回収は、不定期に店頭にて行うほか、文化服装学院に常設で設置して行っています。また、再生された糸は布として再利用していくほか、繊維リサイクルボードは店頭什器や、社内の本棚、プランターケースとして利用しています。

ダブルサーキュラーシステムの流れ

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CASE

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廃棄される商品の再生販売

OVERDYE PROJECT

製造プロセスで出てしまう織キズや染ムラ等、普段使いに支障がないモノを、新たな価値を持って生まれ変わる「OVERDYE PROJECT」として再生する取り組みを行っています。

CASE

プラスチック使用量の削減

ハンガーのリユース

TSIグループでは、工場や検品所、店舗で多くのハンガーを使用していますが、使い捨てるのではなく、リユースする取り組みを実施しています。このように、製造品はもちろん、副資材にも目を向け、循環型モデルの構築を目指します。

ステークホルダーメッセージ

㈱TSI 事業本部 ファッションキャピタルDiv.
SI事業部 ピンキー&ダイアン ブランド長
岡村 淳司

お客さまと楽しみながらSDGsに貢献していきたい

2019年から各ブランドの店頭で衣料回収イベントを開催しています。お客さまのSDGsに対する関心が深まったり、お持ち頂いたお洋服を通じて昔話が盛り上がるなど、お客さまと良い繋がりが持てる施策になっております。
今年は衣料品回収に加え、「鎮守の森のプロジェクト」を通じた植樹を再開する予定です。お客さまのお洋服が、再生繊維だけではなく一本の木に生まれ変わるというイベントを通じて、お客さまと共に楽しみながらSDGsに貢献していきます。

㈱TSI プラットフォーム本部
SCM部 品質管理課長
瀬戸 浩

不良品廃棄ゼロに向け、新たなプロセスを

廃棄物の中では不良品が大きなシェアを占めています。この廃棄ゼロに向けて最も大切なことは、先ず良品のみを仕入れること。そして私たちが不良品を生まないことです。そのために「指定検品所制度」の導入や「品質情報展」の開催などを実施してきました。それでも発生する不良品は、これまでの社員販売に加え、今後は外部サステナブル事業とも協業してアップサイクルなどの新しいプロセスを積極的に増やしていきます。